中学受験の社会問題は、表面的な丸暗記だけでは対応しきれないは思考力重視の内容になってきました。
現在、世の中で起こっている、社会の出来事に対して、関心を持ち、
どうしてそうなるのか、その事件などについて、考えながら学習することが、
中学受験の社会学習法のポイントです。

よく算数・国語や理科に多くの時間を費やし、社会の学習を後回しにする受験生をみかけます。社会は「追い込みが効く教科」と思われ、後回しにされがちです。
●実は、中学受験の科目の中で、社会はできる限り早めに仕上げることが中学受験合格の秘訣と言う専門塾が多くあります。
社会を効率よく仕上げ、算数・国語・理科に多く時間を費やすことが志望校合格を確実にするファクターになるということのようです。
●最近の入試問題は思考力や記述力が重視されてきたとはいえ、やはり、知識を暗記する社会学習法は基本です。そのためにも効率な社会学習法が決め手になるようです。暗記する量が多く必要であればあるほど、早期のスタートが賢明のようです。
<地理>
一番親しみやすい科目ですね。低学年ならば、自分の家を中心とした地図を自由に書かせることから始めます。慣れてきたら地図記号を用いた地図を作ったり、等高線や縮尺を理解し、地図の範囲を市や県まで広げて行きます。
山や川、地名などに注目させていきます。次の段階では、白地図に地理・産業・気候などをそれぞれまとめられれば良いと思います。
色々な視点からまとめていくことが、それまで頭の中でバラバラになっていた知識が系統的に整理でき、理解も深まります。
<歴史>
好き嫌いが分かれる科目ですね。嫌いな子供の場合は、覚えきれないと言って投げ出してしまうことがあります。でも暗記できないのではなくて、興味が持てないだけなのです。歴史に親しむためにも大河歴史ドラマなどから、「この人物は何をしたいのかな?」「この時代ってどんなの?」などと質問を投げかけて下さい。
親子で話題にしていくことから少しずつ歴史に興味がわいてくるものです。中学受験の社会入試問題は特定の時代にスポットをあてるよりも出来事を幾つかの時代を並べて考えさせるという問題の方が主流のようです。
ですから、時代別に細かく勉強するより先に、まず歴史全体の流れを掴む社会学習法が大切なことです。一旦興味を持てば地理や現代社会よりも楽に覚えていけるものなのです
ただ苦手意識が強い場合は、漫画による歴史の本を利用してみると良いと思います。
<現代社会>
時事問題については、数年以内に起きた出来事が、中学受験問題には取り上げられます。家庭でも、現在の社会問題、ニュースについて食卓での話題として取り上げましょう。
ひとつのニュースに対してテレビなどで特集などを組んで詳しく報道しますので、お子さんにも比較的理解しやすいのではないかと思います。難解な言葉は、少しずつ説明してあげて下さい。そして必ずお子さんの意見を聞いて下さい。頭の中で何か感じていても、それを言葉で表現するのは意外と難しいものです。
しかし、中学受験ではそれが問われますので、最初は意見にならなくてもまとめきれなくても良いので、自分の言葉で意見を述べられるようにアシストして下さい。
四谷大塚や日能研、サピックスなどの中学受験塾や社会専門塾のカリキュラムは次のように進行していきます。4年生〜5年生前半で地理を学習、5年生後半〜6年生初めには歴史を終了(5年生で終了する塾もある。)そして6年生初め〜夏休みまでに現代社会に取り組んでいきます。中学受験塾や志望校によって多少差はありますが、おそくとも6年生の10月くらいには終了するように組み立てられています。
入試直前のギリギリまで社会の基礎事項を勉強していては、入試問題演習や模擬テストに対応できなり、中学受験の合格が怪しくなります。社会を得意な教科にするためには、中学受験塾や家庭教師での学習時間だけでは無理です。
なぜならば授業が講議(説明)中心になりますので、定着のための時間が絶対的に足らないものです。
先生からはどんな専門的な説明を受けたにしても、それをフォローするための家庭学習が不可欠です。社会という科目は、何度も演習を繰り返してはじめて定着するものです。特に中学受験では苦手なお子さんに対しては、適切な社会学習法を身につくようなフォローが必要です